フッサール現象学から学ぶもの

フッサール現象学から学ぶもの  ※pdf注意
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0. 現象学とは?

現象学とは,偏見を斥けて事象そのものを直観する哲学。
「意識の還元」,「存在の意味」,「自己と他者」などのテーマを考え抜くための哲学。

現象学には色々と種類があるが,今回のプレゼンではフッサールの超越論的現象学の基礎を紹介する。フッサール現象学から何を学ぶか,を勉強会の参加者で考えてみる。
生前,フッサール現象学をこのように規定していた。

「学問の無限性であるところの体系であり,また,すべての将来の世代にとって,新たなしかも常に新たな発見がなされるための輪郭に過ぎないところの体系」であり,「もろもろの発見の無限性のための方法と図式」である。

3. 超越論的現象学の誕生

科学・数学・論理学の地盤喪失と「現象学」の誕生
フッサール曰く「理論化の地盤喪失の脅威」「ヨーロッパ諸科学の危機」

諸学問の危機とは,理論=理屈のみで学問が宙に浮いてしまっていること

厳密学としての哲学の樹立―相対性を超えた普遍妥当性としての超越論的現象学

現象学は他の学問を前提にしない「学問的無前提性」

8. フッサールフッサール現象学から学ぶもの

まとめ:

フッサール現象学は「生活世界」にもとづいた方法論をとる哲学である。
「経験」を積み重ねることによって,今まで見えてこなかったものが,見えてくる。
この哲学は才能や素質とは関係なしに,「努力」さえすれば誰にでもできる哲学。
・何度も何度も反省して徹底的に考え抜く姿勢。
・一番弟子に裏切られてもナチスに迫害されてもあきらめずに哲学研究を続ける姿勢。

フッサール現象学とは,徹底的に考え抜く心構えとその努力ではないか。